Android TV対応のBenQをレビュー

プロジェクターの新たな「翼」とは

この数年、
プロジェクターという映像機器は大きく変化しているそうです。
4K対応が進み解像度は大幅に向上、
HDRおよびBT.2020対応の進展により表現できるダイナミックレンジが拡大、
描画性能はいよいよ高まりました。
さらには短焦点やレーザー光源といった要素もくわわり、
百花繚乱とまではいかないものの、
選択肢が増えユーザベネフィットは増しています。

一方でエンドユーザーの視聴環境は様変わりしました。
個人のライフスタイルの変化やビジネス市場の拡大を受け、
プロジェクターは部屋から部屋へと手軽に持ち運べる機動性が
重視されるように。
暗室以外の場所で使うニーズも高まり、
さらなる明るさが求められています。
映像ソースもディスクからストリーミングへとシフトしており、
対応はもはや待ったなしです。

そのような状況下に登場したBenQの新モデル、
「TK850i」と「HT3550i」。
前者は2020年春に発売された「TK850」の、
後者は2019年春に発売された「HT3550」の後継機に位置付けられ、
4K UHD対応やBenQ独自のHDR-PRO、
臨場感ある音を再現するCinemaMasterAudio+2といった
従前のスペックにくわえ、
両モデルとも「Android TV」という新たな翼を手に入れています。

「HT3550i」予想実売価格
230,000円前後/税込
「TK850i」予想実売価格
190,000円前後/税込

Android TV対応は、
付属のドングルで実現されます。
本体上部の空間にHDMIポートと電力供給用のMicro USBを配置、
そこにドングルを挿し込むという形です。
近頃プロジェクターにFire TV Stickなどの小型ストリーミングデバイスを
接続するという視聴スタイルが流行りつつありますが、
別売かどうかには大きな違いがあります。

Android TV対応のドングルを
同梱する点が最大の特徴です
本体天面が
外せるようになっており、
そこにドングルが
接続できるようになっています

そのひとつが設置性。
ドングルがプロジェクターの背後に大きく突き出ると
設置場所の自由度が低下しますし、
電源として高アンペアのUSBも手配しなければなりません。
一体型であることは大きなメリットなのです。

HDMI端子のほか、
電源が取れるよう
USBケーブルも備えます
ドングルを接続した様子。
スッキリ収めることができます

管理機能との連携やリモコンの事情もあります。
ドングルに収録されているAndroid TVは、
Google音声検索とGoogleアシスタントに対応、
その機能を付属のリモコンから呼び出せます。
スマートフォンで撮影したビデオや写真をキャストする、
スプレッドシートやPDFを投写する、
といった機能/アプリもプリインストールされているので
導入の手間がありません。

従来のプロジェクターに付属した
リモコン(左)に加え、
Google音声検索などに対応する
リモコン(右)も
同梱されるようになりました
新リモコンは
サイズも小さくなり、
さらに普段使いが
しやすいようになりました

しかもGoogle Play Storeに対応しているから
アプリの追加/更新は自由自在、
さらには独自ストアに比べゲームなど
エンターテインメント系が豊富という強みも。
TK850/HT3550のプロジェクターとしての素地を考慮すれば
まさに「虎に翼」、
新次元にステップアップしたともいえます。

Wi-Fi環境に置くことで、
多数の映像配信サービスが
利用できます

色域とHDRの再現性で選ぶか、明るさ重視で選ぶか

TK850iとHT3550iはともに最新世代の
DLP方式/0.47型シングルDMDチップを採用、
10枚8群のオールガラスレンズを搭載し光学ズームは1.3倍、
外形寸法/重量もW380×H127H×D263mm/約4.2kgとほぼ同じ。3,840×2,160/830万画素の4K解像度も、
HDR10/HLGに対応したHDR再生も、
縦型レンズシフトや縦自動台形補正といった機能面も同じです。

両モデルの相違点は、
DCI-P3カバー率95%の色再現性を実現する技術
「Cinematic Color」(HT3550iに搭載)と、
2,000ルーメン(HT3550i)と
3,000ルーメン(TK850i)という輝度にあります。
どちらもサウンドエンハンス技術
「Cinema Master Audio+2」に対応していることを踏まえると、
違いは映像表現力にあると言っていいでしょう。

HT3550iはDCI-P3の色域を
最大95%カバーします

視聴テストはHT3550iから実施しました。
再生するコンテンツには、
付属のドングルにプリインストールされているアプリ
「Amazonプライム・ビデオ」と「YouTube」のものを使用。
ディスク再生にはUHD BD『インターステラー』をチョイスしました。

Amazonプライム・ビデオにはオリジナルコンテンツを中心に
4K/HDR対応の作品が並んでおり、
該当作品は正しくBT.2020色域の4K/HDR映像で再生されます。
『ル・マン〜レースに懸ける男たち』では、
4Kならではの緻密さもさることながら、
冒頭のコース向こうに見える屋根の反射光、
朝日の輝きというHDRらしいシーンに強いインパクトを覚えます。
見放題の映画は大半が
1080p/SDRで配信されているのは残念ですが、
『BOSCH』などドラマにも4K/HDR対応作品はあるので、
4K/HDR大画面シアターを楽しむ機会は十分に得られます。

YouTubeでは、
ディスカバーニッポンが公開している『東京夜景』シリーズを視聴。
レインボーブリッジの照明と夜空のコントラストが鮮烈に描き出され、
プロジェクターでYouTube鑑賞は大いにアリです、
といまさらながら得心します。
とはいえ、
投稿されているコンテンツのクオリティは様々で、
グレーディングの巧拙という問題もあり、
4K/HDRで再生されていることを確認した程度で切り上げました。

腰を据えて画質クオリティを確認するならディスク、
ということでUHD BDの『インターステラー』を見始めると、
軽く100回は鑑賞している事象の
地平線へ突入するシーンの色合いに違和感が。
設定をあれこれ確認すると、
原因は「詳細設定」メニューの「ワイド色域」にあると判明。
この機能をオンにすると色域がDCI-P3に拡張され、
見慣れた降着円盤の色と輝きが眼前に現れました。

HT3550iでは「ワイド色域」を
オンにすることで
DCI-P3色域での
描写に切り替わります

この点に留意すれば、
HT3550iのHDR再生能力はかなり満足度が高いです。
光学系を通過する光量を制御する「ダイナミックアイリス」と、
シーンの明るさレベルを分析する「ダイナミックブラック」
という2つの技術により理想的なコントラストを得ようとする
BenQ独自の「HDR-PRO」が奏功してか、
プロジェクターらしからぬパキッとしたHDRを堪能できます。

4K/HDRの映像美を堪能できます

一方のTK850iには、
「Cinematic Color」が搭載されていません。
そのため、
4K映像ならではの緻密さ・解像感の高さはHT3550iに比肩しますが、
色の再現性という点では一歩譲るという印象です。
BT.2020規格に近づけるカラーマッピングは全自動になり、
設定メニューでは「ワイド色域」などのスイッチが省略されています。

ただし、
運動系コンテンツを再生するときには、
TK850i独自のフィーチャーが生きてきます。
TK850iには、
明るさ/色の変化がスムーズになるよう調整された
「スポーツモード」が用意されており、
ただモードを選ぶだけで、
動きの激しい映像に最適化されます。
3,000ルーメンという明るさもポイントです。

ピクチャモードに
「Sports(スポーツ)」
を備えるなど、
高輝度かつ動きに強いのが
TK850iの特色です

視聴室の照明をつけたうえで、
YouTubeにアップロードされていた
ラグビーワールドカップ・日本vsスコットランド戦を視聴しましたが、
ビールを飲みたい気分になったといえば伝わるでしょうか。
暗室でテーブルの上を探りながら飲むビールは美味しくないですが、
明るい部屋で勝ち試合を眺めつつ飲むビールはきっと最高でしょう。

明るい環境でも大画面が
楽しめるので、
リビングなどでも活用できます

幸い、
TK850i/HT3550iに付属のAndroid TVドングルには、
AbemaTVやDAZNといったリニア配信に強い
ストリーミングアプリがいくつかプリインストールされているので、
スポーツ系コンテンツが豊富。
いつでもアプリを選ぶだけで視聴できるという点は大きな強みです。

TK850iの場合、
最大3,000ルーメンという明るさは
ゲーム用途で大きなアドバンテージになります。
いわゆるパーティーゲームのように何人かで楽しむタイトルは、
暗い部屋では盛り上がらないからです。
普段どおり照明をつけた部屋でも繊細で色彩の鮮やかさを失わない
TK850iの描画力は、
PS5など4K前提のゲーム機にも生きてきます。
実写と見紛うムービーシーンも多い昨今のゲームでは、
大画面が没入体験をより一層高めてくれるでしょう。

動きの激しい映像に最適化でき、
高輝度を誇るTK850iの機能性は、
大迫力のゲームプレイにも
活きてきます

実際に試して理解できたことですが、
着脱可能なドングルという形であっても、
プロジェクターにストリーミングアプリが
用意されているメリットは絶大です。
従来のセオリーどおりディスク再生もいいですが、
部屋から部屋へ、
自宅から屋外へと持ち運ぶ、
または使うたびに都度出し入れする可能性が少しでもあるのならば、
ストリーミングのほうが断然扱いやすい。
Wi-Fi回線の問題も、
スマートフォンのテザリング機能を使うという手があります。

優れた性能と技術・コンセプトを具現した優秀モデルを選出する
オーディオビジュアルアワード「VGP2021」において、
両モデルともにAndroid TV対応が評価され企画賞を、
そしてHT3550iは部門金賞も獲得しています。
色域とHDRの再現性にこだわるHT3550iか、
明るさ重視のTK850iか。
どちらを選ぶにせよ、
先々「楽しいプロジェクターライフ」が待っていることは確かです。

(協力:ベンキュージャパン株式会社)

引用元:https://www.phileweb.com/review/article/202012/02/4105_2.html

まとめ

最近テレビ離れが進んでいるという話を聞いたので、
テレビに置き換わる製品は何かと考えたところ、
『プロジェクター』の選択肢もありだなと思い付きました。
そんな時にこの記事を見つけました。
この記事にあるプロジェクターは、
本体内側に着脱可能な
Android TV対応のドングルが付属しています。
これは、ポイント高いですね。
映像コンテンツを楽しむことも出来ますし、
家庭用ゲーム機を接続してゲームで遊ぶことも出来ます。
近い将来『テレビ』や『モニター』が無い生活スタイルが、
定着しそうですね。

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