スマートスピーカーが家の“番犬”に? 米国で劇的進化するAmazonとGoogleの音声アシスタント

ITmedia NEWSによりますと、

10月16日(現地時間)、
米Googleが「Pixel 4」を中心とした
新ハードウェアを発表しました。
派手さはないものの、
実は主軸は「音声アシスタント」である
Googleアシスタント。
家庭内や移動先でいかに
Googleアシスタントを活用するか、
という観点で作られていたそうです。

9月末に訪れたシアトルでは、
Amazonが新ハードを発表しました。
そこでの主軸は、
やはり同社の音声アシスタント「Alexa」です。

「音声アシスタントというとアレでしょ、
命令すると動いてくれる奴」

「声で話すよりボタンを押す方が早い」

そんな認識はないでしょうか。
実際、
音声アシスタントはまだ進化段階なので、
いろいろとできないことが多いです。

ただし、日本では。

米国向けにはすでに、
色々と興味深い機能が搭載されています。
そのいくつかは、
今後日本にもやってくるでしょう。

今回は改めて、
「日本ではまだ使えないが、
米国では可能になっている
(もしくは可能になりつつある)こと」を
紹介してみましょう。
中には一部
「日本語でも似たようなことができる」
ようになっているものもあります。
日々進化しているので、
筆者にも完全な把握が難しいです。
ですが、AlexaもGoogleアシスタントも、
まず英語に新しい技術モデルが導入され、
その後に日本語にも対応することは事実。
ここで紹介する技術は、
新しい技術モデルの導入が必要なもので、
日本でちゃんと利用するには、
もう少し時間がかかるものになります。

オンデバイスAIに舵をきるGoogle

現在Googleは、
特に「オンデバイスAI」にこだわっています。
今回、
Pixel 4とNest Miniでは
「オンデバイスAI」が導入されました。
音声認識をクラウドでなく
デバイス上で行うようになりました。
そのためにマシンパワーは増強されています。

Google Nest Miniは処理能力を大幅に向上し、
「オンデバイスAI」対応になりました

このことには2つの利点があります。

一つ目は単純に反応が早くなる、
ということです。
音声認識のためにクラウドへ
アクセスする必要がなくなるため、
こちらの問いかけへの反応は素早くなります。

これは特に、
Googleが「Continued Conversation」
と呼ぶ機能を使うと生きてきます。
これは簡単に言えば、
毎回「Hey, Google」と呼ばず、
一連の語りかけとして
コミュニケーションしながら進めるもの。
人間との
コミュニケーションにより近くなるから、
遅延は小さいほどいいのです。
現状、
英語の認識については、
Pixel 4とNest Miniという
2つの新しいデバイスから、
オンデバイスAIを採用しています。

日本語向けに新しいGoogleアシスタントが
導入されるのは2020年ですが、
おそらくその時には、
オンデバイスAIを積極的に採用したものに
変わってくるでしょう。

二つ目は「プライバシー」です。
デバイス内処理の量を増やすことは、
クラウドに残すデータを
減らすことにもつながります。
結果的にそれはプライバシー強化になります。
この点はGoogleだけでなく、
Appleも取り組んでいるアプローチです。

オンデバイスAIについて、
Amazonは現状、
Googleほど前には進んでいません。
ただしこれは、
プライバシーを軽視しているからではありません。
「行動認識には結局クラウドが必要であり、
ハイブリッドであることに変わりはない」
(Amazon Devices
シニア・バイスプレジデントのデイブ・リンプ氏)
という判断からです。

余談だが、
プライバシーという意味では、
履歴の削除が簡単になっていることも
指摘しておきます。
Amazon、Googleともに、
音声アシスタントへと話しかけることで
履歴を削除可能になっています。
例えば
「さっき話したことを忘れて」
「今日の履歴を削除して」
といった命令が可能になっているのです。
ただし、
こちらはAlexaではすでに日本語でも導入済み。
Googleアシスタントは、
英語では可能になったものの、
日本語ではまだ動いていません。
履歴を単独でWebなどから削除することは
これまでもできていたのですが、
それをもっと簡単にしました。

ガラス破壊音やガス漏れ警報を「認識」するスマートスピーカー

ただし、
オンデバイスAIについて、
Amazonはちょっと違うアプローチで
面白い機能を搭載しています。
「Alexa Guard」がそれです。
ただし現状、日本語では動作しません。

米国では今年の5月から導入されている「Alexa Guard」

この機能は、
自宅を出る時に、
Alexaに「出掛けるよ」
と声をかけることで働きます。
Alexa Guardモードに入ると、
Alexaは「Alexa」という
ウェイクワード以外に、
他の音も「待ち受ける」ようになります。
通常音声アシスタントは、
誤動作の防止とプライバシー保護のため、
ウェイクワード以外には
反応しないようになっているのですが、
そこの考え方が変わります。

何を待ち受けるのかというと、
ガラスの破壊音などの
「特徴的な異常を知らせる音」です。
これはウェイクワードと同じく、
クラウドでなくローカルで処理する
「オンデバイスAI」で判断されます。
そして、
状況をユーザーに知らせたり、
家の物音を録音したり、
セキュリティカメラを連動させたりするのです。
米国ではこうしたニーズが日本以上に高い。
そこでAmazonは、
監視カメラ「Ring」を拡販するとともに、
Alexa Guardで連携を試みているのです。

Google Awareの追加機能として、
室内のスマートスピーカーを
「不在時の監視機能」として使えるようになります。
ただし現状、米国のみでのサービスです

実はGoogleも、
同じような要素を2020年より導入する、
と発表しました。
同社の監視カメラを使う
「Google Aware」というサービスを使うことで、
宅内のGoogleアシスタント対応
スマートスピーカーが、
家にいないときに犬の大きな鳴き声や
ガス漏れ警報器、
煙感知器などのアラート音を認識し、
自分のスマホに警告を送ってくれます。

「コンシェルジュ」を目指す音声アシスタント

もう一つ、
Alexaの興味深い取り組みを
紹介しましょう。
それが「Alexa Conversation」です。
こちらは英語でもまだ開発中で、
今後導入されます。

これはどういうものかというと、
Googleが取り組んでいる
Continued Conversationに近いものです。
ただし、そこで狙うことはもう少し先です。

例えば
「夜に映画を見たいのでチケットをとりたい」
とします。
Alexaには
オンラインショッピング連携の機能があるから、
声でそういう命令をするのは難しくありません。
ですがそのためには、
どこの時間の映画館に席があって、
どれをチョイスするのか、
という「会話」が成り立たなければなりません。
Alexaではまずこれを実現します。

さらには、
映画館に行くということは、
そのための移動手段を
欲しているということでしょうし、
外でディナーを食べるかもしれません。
その点についても訊ねて、
おなじように「会話」で販売を成立させます。

こうしたことは、
人間のコンシェルジュを
相手にしていると思えば当然のことです。
しかしこれまでの音声アシスタントは、
ユーザーの行動履歴から
サジェスチョンすることも、
外部のサービスと連携して
必要な提案をするのも難しかったです。
Amazonはそのための情報をやりとりする
APIを用意して、
ショッピングなどのサービスを運営する人々が
「Alexaとの自然な会話によって
一連の行動に必要な手配を実現する」
手段を作ります。
過去にそういうことをするには、
会話の内容をすべて
シナリオ化しておく必要がありましたが、
Alexa Conversationでは、
AlexaのAIがそれを手助けするため、
シナリオ化の必要がありません。

Alexa Conversationの概要。
「夜に映画に行く」ことに関する一連の行為を、
Alexaとの会話を通してWebサービスとやりとりし、
実現させます

Googleも、
自分がGoogleカレンダーやGmail、
Googleフォトに残した行動履歴から、
個人を判別した上で
「その人に適切な情報をまとめて見せる」
という機能の実装を進めています。

音声アシスタントは
コンシェルジュや執事のような
役割になるのが理想です。
そのためには、
AIの技術開発とプライバシー保護の
両面が必要になります。
両者はそれを理解した上で、
激しく競争を繰り返しながら
進化しているのです。

引用元:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1911/06/news049.html

まとめ

この記事の最後のまとめの方に、
『コンシェルジュや執事のような役割になるのが理想』
とあります。
この考え方に賛同します!
例えば、
一人暮らしをしている方の寂しさを、
緩和することができると思います。
『会話』というスタイルが大切なんだと思いました。

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